公開日:2026年5月2日 最終更新:2026年5月2日

AI生成画像の著作権は大丈夫?ブログで使う前に知っておきたい現在地(2026年5月時点)

編集者ひよこ
編集者ひよこ
ブログ歴6年・YouTube制作歴2年。素材探しの非効率さを実感しソザイノを立ち上げました。

「AIで作った画像をブログに使いたいけれど、著作権って大丈夫なのだろうか」——生成AIの普及とともに、この疑問を抱える方が増えています。ソザイノ編集部にも、素材の利用に関するお問い合わせが届くたび、AI生成画像の権利関係について改めて考える機会があります。

結論から言うと、AI生成画像の著作権をめぐる議論は、2026年5月現在も発展途上です。それでも、文化庁が公表している考え方や現時点での主要な解釈は整理されつつあり、ブログ運営者として最低限おさえておくべきポイントは見えてきています。本記事では、その現在地を、できるだけ実用的な視点でまとめます。

本記事の位置づけについて

本記事は2026年5月時点の公的見解(文化庁公表資料など)と一般的な整理に基づく解説です。法的助言ではなく、個別のケースについて判断するものではありません。実際のリスク判断や紛争対応については、弁護士など専門家にご相談ください。

AIと著作権の議論は、なぜ難しいのか

AI生成画像の著作権が議論される背景には、大きく2つの新しさがあります。一つは、AIが膨大な既存著作物を学習して生成物を作り出す仕組みであること。もう一つは、生成物の制作プロセスに「人間の創作行為」がどの程度関わっているかが個別ケースで大きく異なることです。

そのため、「AIで作った画像は全部OK」「AIで作った画像は全部NG」という単純な答えは存在しません。文化庁も、この問題を「学習段階」と「利用段階」の2つに分けて考えるべきだという整理を示しています。本記事もこの2段階の枠組みに沿って解説します。

段階1:AIが「学ぶ」ときの著作権

まず、生成AI自体が大量のデータを学習する過程です。この段階では、インターネット上の画像を含む膨大な著作物が解析対象として使われています。

日本の著作権法では、この「学習段階」での著作物利用について、第30条の4という規定があります。簡単に言えば、「著作物に表現された思想や感情を享受することを目的としない利用」(=情報解析目的など)であれば、原則として権利者の許諾なく行えるという内容です。AI開発のための学習は、この規定の対象になると一般的に解釈されています。

ただし、「著作権者の利益を不当に害する場合」は例外で、適法とされない可能性があります。たとえば、有料で販売されている画像データセットを違法にコピーして学習に使うようなケースは、権利者の市場を侵害するため対象外とされる可能性があります。

ブログ運営者にとっての要点

学習段階の議論は、AIサービスを開発・提供する側の話が中心です。ブログ運営者がAIで画像を生成して使う場面で直接問題になるのは、次の「利用段階」です。

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段階2:AIが「生成した画像を使う」ときの著作権

次に、AIが生成した画像を実際にブログやSNSで公開・利用する段階です。ここが、ブログ運営者にとって最も重要な論点になります。

2026年5月時点での主要な解釈では、AI生成物が著作権侵害になるかどうかは、以下の2つの要素で判断されるとされています。

「類似性」と「依拠性」の2つの要素

類似性とは、生成物が既存の特定の著作物と表現上「似ている」ことです。たとえば、AIで生成した絵が、有名な画家の特定の作品と構図・色使い・キャラクターの特徴まで酷似していれば、類似性ありと判断される可能性があります。

依拠性とは、その既存著作物を「元にして」作られたかどうかです。意図的に既存作品を模倣する指示を与えた場合や、その作品を学習データに使ったAIで意図的に再現した場合などは、依拠性があると判断され得ます。

つまり、「既存の特定の作品にそっくりで、かつそれを元にして作った」と判断されるケースが、著作権侵害のリスクが高まる典型例です。逆に、AIが偶然似たものを生成しただけで、その既存作品を全く意識していなかった場合は、依拠性がないため侵害には該当しないと考えられます。ただし、「偶然」を証明することは現実には難しいことが多いと言われています。

AI生成物そのものに著作権はあるのか

もう一つ気になるのが、「自分がAIで生成した画像に、自分の著作権はあるのか」という問題です。これも現時点での解釈では、人間の創作的寄与があるかどうかがポイントとされています。

単に「綺麗な風景」とプロンプトを入力して出てきた画像だけでは、人間の創作的寄与が乏しいとして著作権が認められにくい可能性があります。一方、複数回の生成・選択、詳細な指示、生成後の手作業による加工など、人間が創作的に関わったプロセスが明確であれば、著作物として認められる余地があるとされています。この線引きについても、今後の判例蓄積を待つ必要がある領域です。

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ブログでAI生成画像を使うときに、現実的に気をつけたいこと

ここまでの議論を踏まえ、ブログ運営者としてリスクを抑えながらAI生成画像を活用するためのポイントを整理します。

1. 利用するAIツールの利用規約を確認する

AIサービスごとに、生成物の商用利用可否や帰属の扱いが異なります。「個人利用は無料、商用利用は有料プラン」「生成物はサービス側に帰属する」など、ツール側のルールが設定されているケースもあります。ブログでアフィリエイトや広告収益を得る場合は、商用利用扱いになるため、利用規約を必ず確認しましょう。

2. 特定の作品・キャラクター・作家名をプロンプトに入れない

「〇〇風」のように既存の作家名や作品名、特定のキャラクター名をプロンプトに入れて生成した画像は、依拠性・類似性が問題になりやすいと考えられます。実在する作家名・有名キャラクター名をプロンプトから外し、抽象的な指示で生成するほうがリスクは抑えられます。

3. 生成物が既存作品に似ていないか目視チェック

生成された画像が、有名な作品やキャラクターに似ていないかを公開前に確認する習慣をつけることをおすすめします。Google画像検索の「類似画像検索」機能なども、簡易的なチェックには有効です。

4. 配布元が信頼できる素材サイトを利用する

自分でAI生成するのが不安な方は、AI生成素材を配布している素材サイトを利用する選択肢もあります。素材サイト側でガイドラインに基づいた生成・チェックを行っていれば、利用者側のリスクは相対的に下がります。利用規約とライセンス表記を確認した上で、信頼できるサイトを選びましょう。

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ソザイノの素材についての考え方

ソザイノで配布している素材の一部はAI生成によるものです。だからこそ、編集部としてもこの問題を他人事ではなく、運営の根幹に関わる課題として捉えています。配布する素材については、特定の作品やキャラクター、実在の人物に類似しないよう生成段階で配慮し、抽象度の高いプロンプト設計を心がけています。

とはいえ、私たち自身も「絶対に問題が起きない」と断言することはできません。AIと著作権をめぐる解釈や判例は、今後数年単位で大きく変化する可能性があります。ソザイノでは、利用規約に商用利用の範囲や注意点を明記し、何か気になる点があった場合はお問い合わせフォームから報告いただけるようにしています。利用される方も、心配な用途では念のため利用規約と免責事項をご確認ください。

まとめ:「絶対安全」ではなく「リスクを下げる」発想で

AI生成画像の著作権は、2026年5月現在、グレーな領域がまだ多く残されています。文化庁の見解も、今後の判例や技術の進展に応じて見直されていくことが想定されています。だからこそ、「これさえ守れば絶対安全」というルールは存在しないと考えるのが現実的です。

大切なのは、利用規約の確認、特定作品の模倣を避ける、生成物のチェックを怠らない、信頼できる配布元を選ぶ——といった地道なリスク低減の積み重ねです。新しい技術と上手に付き合いながら、健全なコンテンツ運営を続けていきましょう。

参考リンク

本記事の作成にあたっては、文化庁が公表している以下の資料を主要参照源としています。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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編集者ひよこ
この記事を書いた人
編集者ひよこ
2020年よりブログ運営(雑記・まとめ系2サイト)、2024年よりYouTube Shorts制作。素材探しの非効率さを実感し、2026年4月にソザイノを立ち上げました。
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